2014.09.29
こんにちは!!
最近遠出先で車がパンクしてしまった不運なハマーです
幸い近くに車屋さんがありましたので、なんとか乗り切りましたよ
今回は普段わんちゃん達がみせてくれる仕草の意味を
いくつか紹介します!!!
お辞儀する
お尻をあげて頭を下げているポーズをすることがあると思います。
このポーズ、わんちゃんたちは色んな理由でこのポーズをすることがあります。
尻尾を大きく振って興奮している→遊んでほしい時・わんちゃん同士で遊びに誘うとき
歯をむいて唸っている→怒っている時・近づいてほしくない時
尻尾を振らず泣きそうな表情→お腹が痛い時
お腹をみせる
よく知られている仕草ですね
皆さんお分かりの通り、これは安心している・信頼している人に見せる仕草です。
ですが耳や尻尾を畳み込み緊張しているときは恐怖を感じている場合もあります。
お腹をみせる仕草には、安心と恐怖の二種類のパターンがあるのです。
タッチする
私たちがテレビを見ているときや、携帯で話しているときといった他に関心が向いている時に
よくしてくるタッチは『ここにいるよ!』『かまってよ!』というサインなのです。
足に軽く前足をのせてきたり、カシカシしてくるのは人が小さい頃にかまってほしくて親の服の
裾を引っ張っているのと同じ意味の行動なわけです
首をかしげる
これは気になる音が聞こえる時にみせる行動です。
何の音なのか、何処から聞こえているのかを正確に知ろうとしているのです!
なので、私たちが話しかけた時に小首をかしげるのは話が聞こえている証拠です
可愛いですよね!!!
このようにワンちゃんたちの行動の意味を理解していくと接するのももっともーっと楽しくなりますよ
では、ハマーでした
2014.09.28
予告宣告どうり、肝臓がんを外科摘出したわんちゃんです。
獣医師会で症例報告させていただいた子です
2.1kgの10歳のマルチーズの女の子。たいへん小柄な可愛い子です。
ちょうどうちの柊の半分の体重ですね。
セカンドオピニオンで来院されて、エコーで診て腫瘍が大きすぎてどの内臓から発生したものやら…..ということで、CTを撮りに行きました。
これはエコーの画像。
お腹の中央に約5センチのしこりがあります。
この時点では肝臓か副腎の腫瘍かな?というところでした。
中央に大きな塊が見えるのがお分かりですか?肝臓尾状葉乳頭突起のがんです
尾状葉というのは肝臓の中でも最も奥深くに位置しています。
下の肝臓模型で赤丸でかこっているところが尾状葉乳頭突起です。内側左葉や胆嚢、方形葉をぺろんとめくった奥に見えます。
なおかつ大事な動脈や後大静脈、門脈に近く、手術するのは大変悩ましい場所です。
ですが、この時この子はこの巨大ながんのためにコントロールできない低血糖を起こしていて、静脈から常にグルコースを点滴してあげないとふらつき、虚脱がおさまらず、命に係わる状態でした。
手術でがんを取り除いて低血糖が治らないと退院もできない状態だったのです。
そういうわけで手術に踏み切ることになりました。
こういうヘビーな手術の時は輸血も含めていろいろ前準備しますが、ちょっと今回は①頬粘膜出血時間の測定②観血血圧測定(動脈血圧)もしてもらったのでお見せします。
これが頬粘膜出血時間の測定
頬の粘膜を、ヒトの赤ちゃんの血液型を調べるときに使うカッターでちょっと切って何秒で自然に血が止まるかをカウントします。、血液検査では検出限界のある、血液の止まる能力を測定しています。今回は幸い正常でした!
観血血圧測定のための動脈留置を足首の動脈に入れてもらってるところです。
人の医療ドラマなんかでは手首によく入れてますね。動脈圧をダイレクトに測定できるので術中の血圧の変動に素早く気づいて対処することができます。
でも小さい子にいれるのは大変なんです…….
術中のモニターではこんな感じです。ダークブルーの数値が動脈血圧です。
と、いろいろ下準備が済んだところでいよいよ手術です。
注意!!血が苦手な方は画像をクリックしないでください
お腹を開けるとどーんとがんが出てきました。右下に赤黒く見えています。右上に正常肝臓がちょっと顔をのぞかせています。大きさも色合いもがんと正常組織では全然違うのがわかると思います。ここまでがんが大きくなると、隣接する十二指腸やすい臓が癒着してるので、それらをていねいにはがしていきます。
病理検査では肝細胞癌 巨大細胞型(massive type)でした。
このがんは手術による摘出後の予後が大変良く、逆に手術しなかったわんちゃんの方がした子よりも15.4倍死亡率が高いという特徴を持っています。おそらく、今回のわんちゃんのように、がんが大きくなってしまったことによる低血糖やがんからの出血、がんの他の臓器への圧迫などがあるからでしょう。
術後は定期的にエコーで検診させていただいていますが、6カ月経過した今も再発もなくとても元気に来院してくださってます
ふるふる
2014.09.22
こんにちは渡邉です。
最近涼しくなり過ごしやすくなってきました
昼寝をしたらどんなに気持ちいいだろうなんて思いながら過ごしています
今回は粉薬の投薬について説明していこうと思います!
前回話した錠剤の薬同様、やっぱり粉薬もご飯が好きな子にはとてもあげやすいと思います。
ご飯にふりかけるだけで薬の投薬ができます。
また錠剤の時同様好きなおやつ・缶詰などある子は
それに混ぜる事でワンちゃん・猫ちゃんにストレスをかけることなく投薬出来ます
薬もあげれてワンちゃん・猫ちゃんもいい思いができる一石二鳥ですね
ですが、みんながみんなそういうわけにはいきません。
薬のにおいに敏感な子なんかはご飯に混ぜても薬だけきれいによけたり、全く食べなくなる子など
どうしても難しい子はいると思います。
そういった子は無理矢理でも投薬をしなければなりません
少しでもスムーズに投薬出来るように方法を説明していこうと思います。
・粉を水で溶いてあげる方法
写真のように粉を水で溶かします。
このときのポイントとしてなるべく少量の水で溶かす!(一口でやり終わるように)
口を軽く持ち少し上向きにし犬歯の後ろから投薬します。
のどの動き見てしっかり飲み込めているか確認します。
お薬が苦そうだったりする場合は
お口直しに何かご褒美をあげたり
同じ様にスポイドで水を飲ませてあげるのも良いかと思います
また、薬を飲ませようとすると
すごく暴れてしまう子は二人で協力すると飲ませ易かったりします。
二人で協力して飲ませるのは難しい(例:時間の都合上朝は一人です。)という方でも
一人で保定しながら飲ませるやり方もあるので
知りたい方興味のある方はスタッフまでお声かけ下さい!
実演を交えながら説明したいと思います
お薬飲ませるのはなかなか難しいですが少しでも皆さんの為になったらと思います。
ではこの辺でワタナベでした。
2014.09.21
2014.09.18
涼しくなってきたのでエアコンを使わず、網戸にされている方も多くなってきている時期では
ないでしょうか。
ニュースで話題になっていたデング熱。
まだ蚊がいる時期ではあるので、「フィラリアみたいに犬にも感染するの?」という質問を
受けました。
「デング熱」は人と動物の共通感染症で、「感染症法」という法律に定められる「第四類感染症」
に分類されます。
ヒトからヒトへの感染はありませんが、動物、飲食物などの物件を介してヒトに感染し、国民の
健康に影響を与えるおそれがある感染症と定義されています。
なので、実はデング熱は犬にも感染します!
少なくとも哺乳類全般で感染をするようです。
ただし、人間を含めた霊長類、猿は発症しますが、犬は感染しても症状は出ないようですし、感染
する確率も低いようです。
しかし、感染すると症状は出なくてもデング熱ウィルスはもっているので、デング熱ウィルスを
持ったワンちゃんを吸血した蚊が人を刺すと、人にデング熱が感染する可能性はありますので、
やはりワンちゃんもなるべく蚊に刺されないようにするのが理想的ですね。
①外出の際は、ペット用虫除けグッズ・虫除けスプレーなどで予防をする。
②蚊は黒いものに反応し易いので、黒毛の子はなるべく黒毛を隠せる犬服を着る。
③蚊が活動的な夕方を避けて、朝散歩する。
④人も長袖・長ズボンなどを着用し、露出度を減らして散歩に行く。
などの対策もまだまだ必要のようです。
マエダ
2014.09.12
2014.09.07
以前サマーカットした画像を紹介させてもらった、猫のチュミちゃん家。
じつはここん家は猫をたくさん飼っていて、新入り子猫がはいってくるのはみんな慣れっこになっているらしい。
というわけで、先輩猫と新入りハチワレ子猫ちゃん、一緒のキャリーバックに入って来院されました。
あんまり可愛いので診察台の上でもふたり並べてみました
フルサワ 『仲いいですね』
飼い主さん『今日初めて合わせてみたんですよ~』
フルサワ 『!?初対面で、一緒のキャリーバックに入れてこられたんですか?』
飼い主さん『そうですよ~新入り多いから慣れて平気みたいですよ』
…..さすが多頭飼いの飼い主様、と、そこの猫ちゃん。
いままで子猫ちゃんが猫風邪ひいていたので隔離してもらってたのですが、無事治ったのでこれから先は頼もしいお兄ちゃんお姉ちゃん猫ちゃんたちみんなに子守りしてもらえることでしょう
ふるふる
2014.09.02
2014.09.01
先月の日曜日、北九州地区と筑豊地区獣医師会の合同症例検討会に行ってきました
いろいろな獣医の先生方の診療が垣間見える機会ですし、もと筑豊出身者の私としては久しぶりに先輩や友達と会える機会でもあります。
開催のご挨拶。
…..宮本先生が、パソコン係で発表のお手伝いしてますね。
院長の発表です
やはり整形外科ですね。開放骨折グレードⅡのわんちゃんです。
交通事故で上腕(前足)の骨が外に飛び出してぐちゃぐちゃになっていた子でしたが、無事歩けるまでに回復しました
人生あきらめてはいけません。
宮本先生の発表です
脳腫瘍のわんちゃんのの奮闘記です
人間もそうですが、脳腫瘍の子の治療は本当に飼い主・獣医師ともに大変です。
血液検査やレントゲン検査だけではほんとうに何も異常がなく、ただただ衰弱していく姿をみて『何が原因なんだろう?』と、ほんとうに悩まされる疾患です。
今回はMRI撮って(あと撮ってくださった海ノ中道の杉山先生が、脳脊髄液とってウイルスや脳炎やリンパ腫やらの検査を全部してくださってそれらの病気では無い言ってくださったので)脳腫瘍という原因がはっきり判明しましたので、助けることはできなかったけど、飼い主さんにも獣医師にもこの子に最後まで寄り添う覚悟ができたという症例でした
柏原先生の写真をうっかり撮り損ねてしまいました
バラ、ごめん。
柏原先生のは、悪性高熱という吸入麻酔時にごくごくまれに発生する疾患の発表です。
一人の獣医さんが一生に一度経験するかしないかのレア症例です。フルサワも遭遇したのははじめてです。
人間はやはり麻酔かける件数が多いので、いろいろ報告がされています。
体質として遺伝するのではないかという報告もあり、男の子の方が発生が多いともいわれています。
今回の症例の子は無事生還できましたが、人間の方でも死亡率20~70%という大変な疾患です。
たまたまこの子は他の親族の麻酔歴がわかっていて、母犬と祖母犬、男兄弟3頭、父犬と、みんな吸入麻酔薬での手術を行っているのですが誰も悪性高熱にはなっていません。
この子だけの体質なのかもしれません。
フルサワの発表はまた後日。
肝臓がんです。
飼い主様に許可をいただいたので、獣医師日記で書きますね。
そしてお留守番 日曜出勤の前田先生&二宮先生、お疲れ様でした
…..これはお留守番 柊ですね
ふるふる
2014.09.01