獣医師日記

ダックスの仔犬を見かけることがめっきり減った今日この頃ですが、先日3頭目のダックスちゃんを飼われた方がいらっしゃいました♡ もうすぐ3か月のさくらちゃんです♡

右はお姉ちゃんのランちゃん♡ 横顔が美しいこの子も実は仔犬だった頃、2015年のブログに登場してます♡
ずいぶん大きく綺麗になりましたねえヽ(^o^)丿

ちなみにいちばん年上のお兄ちゃん、15歳11か月のクロス君は元気良すぎてブレまくってしまい、なかなかいい写真が撮れませんでした。後姿だけでもうしわけないです(゜-゜)

赤ちゃんダックスの可愛い姿がみれてみんなすごく喜んでいたのですが、たぶん一番喜んでいたのはダックス好きのこの方ではないでしょうか(^O^)/

ふるふる

今年は桜の花の開花時期が長くて、お花見長く楽しめたことと思います♡
自分も3月終わりに桜満開の近所の神社二社に柊と行ってきました。そして帰り道の車の中で、なんか柊の頭にクモみたいなのがついているなーとよーく見たら!マダニでした(>_<)

ダニ予防薬ちゃんと使用していても、草むらからダニが犬や猫に飛び移って24~48時間は吸血せずにうろうろしています。
この後、ダニ予防薬が効いて死んだダニはペットからポロリと落ちるのですが、散歩やアウトドアの後はできればブラッシングしてまだ被毛にうろうろしているダニを落としてあげるようにしましょう!
ちなみに予防してない場合、ダニはペットの体にくらいついて1週間血を吸い続けることもあります(>_<)
また人間の足にもダニは飛び移ってきます。くれぐれもご注意ください(;一_一)

ふるふる

先日診察中に飼い主さんから『もう蚊が出ていたのよ!』と言われてびっくりしてます。今年は雪が少なく暖冬のせいか例年よりも気温が高いのでしょうね(;一_一)

毎年のフィラリアの予防開始時期はHDU;HeartwormDeveopment heatUnit =蚊の体内で感染可能なフィラリア幼虫が成熟するために必要な積算気温に基づいて3月下旬から随時はがきでお知らせしていきますが、フィラリア予防のお注射(プロハート12)は今年は3月1日から開始していこうかと計画しています。

プロハートは1回の注射で12か月フィラリアの予防が可能なお薬です。
まだ体重が増えている最中の子犬や、アレルギー体質の方はお注射できない場合もあります。
ただ下の画像のようなお悩みがある飼い主さんやワンちゃんには向いているフィラリア予防ですのでもしご希望の方いらしたら診察時、外来時に主治医や看護師さんに『うちの子はどうでしょうか?』聞いてみてください(^o^)/

ちなみにフルサワ家は忙しくて予防忘れがちなのと、柊がお薬吐くタイプで、美味しいと評判のネクスガードでさえも食べてくれなかったのでここ何年かはプロハートのお世話になってます(^。^)y-.。o○

ちなみに去年は51名のワンちゃんがプロハートで予防されていました♡
去年注射だった方は、ワクチンと同じように注射1年後に接種予定です。お知らせが来ますのでお待ちくださいね♡

ふるふる

明けましておめでとうございます!今年も診療に手術に精進してまいりたいと思います(^。^)y-.。o○

新年一発目の手術のご紹介は去年年末にさせて頂いた方。
高齢のミニチュアシュナウザーちゃんの肘の腫瘍です。おっきいです。8㎝くらいあります(>_<)

この部位によくできる腫瘍と言えば、脂肪腫や軟部組織肉腫(以前は血管周皮腫や神経鞘腫という名前で呼ばれていたものです)があります。2~3年前からあって脂肪腫でしょうと言われていたとのことですが、硬さやうっ血、腫瘍の増大のようすがちょっと嫌な感じなので、針生検をさせて頂きました。
結果、強く軟部組織肉腫を疑う細胞が検出されました(>_<)

いろいろ説明したうえで手術にすることになりましたがちょっと困ったことが。
肘の下というこの部位は腫瘍をガッツリ切除すると皮膚を寄せて縫うことがたいへん困難になる部位です。しかも曲げ伸ばしをする関節部でもあるので、きつく縫いすぎると縫ったところがバリッと裂開する恐れもあります。
こういう時に使うテクニックが皮弁です。

体の他の部分の皮膚を、動脈を残したまま皮膚を切り出してきて手術で皮膚が欠損した部位に移動させます。今回は左胸壁の皮膚を利用させていただきます。↑ の画像でマーカーで黒く印をつけているところが皮弁に利用する部位です。

腫瘍を切除したところ。

最初の計画どうり皮弁を形成していきます。

 

縫いに縫いまくってます!
人間の手術ではよく『何針縫いました』言われますが、これは皮内縫合も含めるとほんといったい何針縫っているのでしょう(>_<)いちばん心配していた肘のところもゆったり皮膚が覆えて、じゅうぶん腕を曲げ伸ばしできます。

治癒するとこんな感じになります。
移植した皮弁の被毛は、元の色とは違ってちょっと濃いグレーになりそうです(゜-゜)

縫合しているときにいつもコレ昔からやってて役立ったなーと思っているのが、園児の頃から習っていたお裁縫(゜-゜)
いまでも趣味でときどき縫い物していますが、2~3日ぶっ通しで縫うのはもともと苦にならないので、大量に皮膚をちくちくちくちく縫わないといけない今回みたいな場面ではホントに縫う間隔とか運針とが習ってきたことが役に立ってます。

最近縫ったのはコレ↓ 
帯と着物です。お正月なのでちょっとお着物画像を♡

ふるふる

 

今日はめったに遭遇しない病気、総胆管結石閉塞の手術のお話です。

以前から胆のうや総胆管の病気は悪くならないと症状出ないよ~とよく飼い主さん達にお伝えしてますが、今回がまさにそれ。
昨日からちょっと下痢して吐いてなんとなく元気がないんです…とよくある症状で猫ちゃんが来院されました。
体を触ると熱っぽくてなんとなく呼吸が速い。

メインクーンという体重が6kg近い大型の猫ちゃんなので、心臓や肺に問題があったらいけないと思いレントゲン撮らせて頂きました。
そしたらなんと胆のうの部位に大量の胆石と、それとやや離れたところに一個だけ石のシルエットが(>_<)

↑ のレントゲンの画像の真ん中やや下で、上向きの三日月みたいに白く写っているのが胆のう内胆石です。その斜め上に1個だけうすく白くポツンと写っている総胆管結石がお分かりでしょうか?
これは絶対見逃してはいけない大事な所見です。
この後みせていただいたエコーや血液検査でも総胆管結石閉塞と感染を疑われる所見がみられました。
感染を抑える目的と、あわよくば胆石がコロコロ十二指腸の方に移動してくれないかな…という期待を込めて入院させて2日間内科治療しましたが、残念ながら黄疸はひかず改善がなかったために摘出手術になりました。

これは術前のCT画像です♡
赤い矢印が十二指腸の手前で引っかかっている総胆管結石です。左上のグレーの丸の中の大量の白い塊が胆のう内結石です。

手術とCTを飼い主さんに説明するために図解してみました。左上の黄色い胆のうがポケモンに出てくるモンスターみたいですねヽ(^o^)丿

実際の手術はこちら♡
胆のう剥離中。

総胆管を切開して結石を摘出していきます。

総胆管切開は胆のう系の手術の中でも気を使う手術のひとつです。
総胆管は内臓の中で一番くっつく(治癒)するのが遅い臓器と言われています。切開して縫合しても、胆汁が縫合部位から漏れ出てくる場合があります。その場合胆汁性腹膜炎をおこしてたいへん危険な状態になることがあります。
手術のコツは、優秀な縫合糸でサッとすばやく縫って、縫合部位の上に漏れ出てきた胆汁をすべて吸収してくれる陰圧ドレーンを設置することです。このドレーンは胆汁が出てこなくなるまで、長いときには2~3週間設置することがあります。手術をした先生は術後このドレーンを祈るような思いで毎日毎日ずーーーっと観察し続けてます(ToT)/~~~

ちなみに総胆管を縫う時に使う優秀な縫合糸はこちら ↓ 
水色に2本見えているのが縫合糸。髪の毛のように細い糸です。下に置いたマッキー(マジック)と比較してみるとその細さがわかります。

摘出した胆石です。そのほとんどは吸引器で吸ってしまっているのでこれは一部です。

今回は術後にドレーン内に出血が続いたりしてハラハラしましたが、かんじんの胆汁の漏れはなく順調に総胆管はくっついたようです。比較的回復も早くてホントよかった!
頑張ったりゅう君です♡

ふるふる

今日は久しぶりに本業(?)の腫瘍外科のお話です。
しばらく手術症例の投稿ができていなかったのですが、最近、お盆前からずーーーっと治療していた子がようやく治療終了になったのでご紹介させていただきます!

ちょうど長崎の日でしたか、前日急に倒れて虚脱状態、呼吸困難で来院された8歳9か月のわんちゃんの胸部レントゲンがこちら ↓ (すいません、画像が左右反転してます。右側がこの子の頭側です)

胸部レントゲンだというのに心臓が見えず、気管も背中側に押しやられていてなにやら真っ白な影が画面いっぱいに広がっています。
エコー検査を行うと心臓の頭側に大きな腫瘤が見えました。すぐに針生検を行ってこの子の胸部の腫瘍は胸腺腫の疑いが出ました。が、これだけ巨大だとすぐに外科摘出を行うのは大変危険です。

胸腺腫には安全に摘出可能かどうかのガイドラインがあり、あまり大きすぎる場合は(日本に一桁しかいらっしゃらない超凄腕腫瘍専門医以外は)外科適応ではなく、放射線治療や内科治療の適応になります。

ちょっと見にくいですが、この子の胸腺腫の状態を客観的に測定したものがこちら↓↓
スコアは45点中37(数値が小さい程状態が良い)で今の段階では手術不適応レベルです(>_<)

すぐに外科手術できない理由はもうひとつあります。

大きな胸腺腫があるために血液中のカルシウムの値が高くなって虚脱状態になったり、心臓の動きに影響が出たり、重症筋無力症という病気を引き起こしてる場合がとても多いのです。
このわんちゃんの場合も来院時倒れて呼吸ができにくい状態でしたのでまずは内科治療から始めました。
酸素室に入院していただき点滴と治療を開始すると、翌日には虚脱状態から立ち上がれるくらいまで回復しました。
そのまま盆明けまでねばったところ胸腺腫スコアも8日間で37点から21点まで下がり手術適応ギリギリレベルまで改善できました!
下の左側が8日目のレントゲンです。正常な黒っぽいところが増えてきているのがお分かりかと思います(右に比較のため初日の左右反転しているレントゲンを載せています)

無事に酸素室から出ることができたので、その後は退院し、ご自宅での内科治療をがんばっていただいて2か月後、根治治療のために外科手術で胸腺腫を摘出させていただきました。

手術当日のレントゲンとCTです

 

3D-CTにしてもらうとこんなかんじ↓↓(緑が腫瘍 赤が心臓と大血管です)

腫瘍の大きさは心臓よりひとまわり大きいぐらいでしょうか?
蜘蛛の巣のように腫瘍に血管がまとわりついてます。この血管は胸腔内の大きな動脈や静脈から分岐してきているので術中操作を間違うと破裂して大出血を引き起こしかねません。というわけで術中はこの血管を剥離して確実に止血していくのにいちばん苦労しています(>_<)

これだけ腫瘍が大きく前胸部にある場合は胸の正中、胸骨を縦切開してがばっと大きく胸腔を開いて腫瘍を摘出します。(開胸しても腫瘍が大きすぎて心臓肺が見えてきません↓)

これは腫瘍がとれたところ。

時間はかかりましたがキレイに摘出できました。手術は大変過ぎて久しぶりに足腰ガタガタにはなりましたが…
術後の出血も少なく、痛みのコントロールも良好だったため順調に回復することができましたヽ(^o^)丿

 

補足ですが、胸腺腫は小さいときはまったくの無症状です。巨大になるまでほぼ症状が出ないと言っていい腫瘍です。健康診断をマメにしていればどこかで引っかかってくる可能性はありますが、それ以外では腫瘍が小さいうちに発見することはまず不可能だと思っていただいてもいいと思います。
また胸腺腫はたいへんえげつない大きさに成長し重篤な症状がでますが、そのほとんどは良性の腫瘍です。
早いうちに外科摘出することで完治が望める腫瘍のひとつでもあるということを知っていただくとうれしいです。

フルフル

 

 

 

10月恒例(^。^)y-.。o○ハロウィーンの飾り付けです♡
今年はお外の掲示板、待合室の水飲み場、4番診察室のガラスの外から見えるところをハロウィーン仕様にしてみました。ホントはお外のレンガの壁のところに作りたかったのですが、台風が何回も来るのでそちらは断念。
クリスマスには外にも飾りをがんばって作ってみようかな…
これは外掲示板☆

4番診察室外からの眺め♡ ちょっとホラー(>_<)

ちなみに材料はほぼ100円均一商品と段ボールとお菓子のお菓子の包装紙です(゜o゜
またスタッフ有志からかぶりもの類、コスプレグッズもたくさん譲っていただきましたので、飼い主さんもわんちゃんネコちゃんも待ち時間などにぜひハロウィンコスプレをどうぞ♡
水飲み場周辺にまとめておいてますので、パル敷地内、駐車場内までなら持って行って(飼い主さんもぜひ!)着飾ってみてください。↓↓↓

着用例は以下のとうりですヽ(^o^)丿

↓↓この帽子とマントはけっこう着用しやすいので、ぬいぐるみさんから脱がして使ってみてください♡

いつもブログ記事書くときはパル写真班部隊に画像提供を協力をしてもらってるのですが、今月で隊員の若杉さんが卒業することになりましたTAT 寂しいですが、次の夢に向かって頑張って♡

フルフル

今年もノーベル賞の季節がやってまいりました!
嬉しいことに今年の医学生理学賞はチェックポイント阻害剤の生みの親、本庶教授が受賞されました♡

2月の獣医がん学会のブログにもちょこっとだけ書きましたが、チェックポイント阻害剤というのは、狡猾な癌細胞ががんを攻撃する生体の免疫機能にストップをかけてがん細胞自体が壊されないようにしているシステムを解除する薬です。
抗がん剤でも放射線治療でもなく、患者さんみずからのがんを攻撃する免疫機能自身ががんを治療するという、今まで誰も考えなかったすばらしい治療法です。

ヒトでは悪性黒色腫(メラノーマ)や肺がんなどの治療に使われつつあります。
たいへん高額な治療でもあり、また出てくる副作用も結構な物なのでわんちゃんへの適応は悩むところですが、今後ジェネリック等出てきたら考えたい治療のひとつでもあります。

 

そしてノーベル賞の時期になると楽しみなのがコレ。イグノーベル賞(^○^)

『笑い、そして考えさせられる』業績に対して贈られる賞、というのがコンセプトで、ノーベル賞のパロディみたいなもんです。12年連続で日本人が受賞しているということでも話題になってます。

今年の医療教育賞は昭和以南総合病院 内科診療部長・消化器病センター長 堀内朗先生です♡
受賞内容は大腸内視鏡検査の手技方法の検討なのですが…..先生曰くこの方法がいちばん痛くないと….
なんと!!先生みずから自分で自分の大腸に内視鏡入れて検討されたそうです!!

上の受賞スピーチは会場中の大爆笑をさらってましたが、大腸内視鏡の患者さんへの苦痛を最小限にするためにとても一生懸命考えられた研究だと思います。

フルフル

猛暑が落ち着きはじめ、少しずつすごしやすい季節に変わってきました。今回は秋に向けて、わんちゃん・ねこちゃんの健康診断について少し紹介しようと思います。

最近は、ヒト医療と同じく、高齢の動物さんたちも多く見かけるようになりました。先日飯塚分院の方では、23歳のねこちゃんが来院して元気な姿を見せてくれました。

皆さん知られているように、わんちゃんねこちゃんは1歳頃で人間年齢18~20歳、以後は1年あたり人間年齢で4〜5歳ぐらい歳を取ると言われています。そのため大体7〜8歳ぐらいになるとシニア期と呼び、人間でいう所の40~50代ぐらいに換算されます。

シニア期になると、大小問わず人間もひとつやふたつぐらい何かしらの病気が見つかることも多い事かと思います。

特に、血液の状態や内臓器に関しては、見た目や触っただけではわからないことが多く、元気や食欲などの一般状態はこんなに良いのに、と驚かされることも多々あります。

現在、パル動物病院では健康診断として、シニア検診やわんわんドック・にゃんにゃんドック(A~Dコース)を設けています。各検診ごとに血液検査項目や検査内容が変わっていますので、お考えの際はスタッフの方にご相談ください。

心機能や内臓機能、超音波・レントゲンを含む画像診断など、飼い主様のご要望に応じて紹介していきたいと思いますので、暑さも治まりつつあるこれからの時期に大切な家族である我が子たちの健康診断を考えてみるのもいいかと思います。

 

追加のお話しとして、この記事をご覧になっている方に少し早めのお知らせを!(^^)!

シニア検診について近々キャンペーンを始めます。

始まるまでもう少々お待ちください。

 

獣医師 大塚

皮膚や耳、気にしていませんか?
こんにちは。9月に入りましたが暑い日が続いていますね。
気温が高いこの季節は蒸れやすく、耳や皮膚の状態が悪くなってしまうことが多くあります。
最近よく気にして掻くようになったなーと思えば、気づけば皮膚が真っ赤、耳も引っかき傷できて血が出ているということも少なくありません。
このような状態になる前に早めに気づいて対処をしてあげたいですね。
そこで、この1ヶ月内に来院された方はご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、今パルでは耳と皮膚の健康チェックを兼ねたサマーキャンペーンを行っています。(わんちゃんのみ)
 
目的としては、症状が目立って見受けられない子たちの皮膚や耳の状態をチェックすることで、隠れている病変を見つけて早くから皮膚のケアをしていき悪化を防ぎます。
 
爪切り、肛門腺しぼり、お耳のチェック等いつものメンテナンスと一緒に。皮膚のコンディションも一度確認して見ませんか?
 
気になる方はスタッフにお尋ねください(^^)
わんちゃんたちの皮膚の健康を一緒に管理してきましょう。
 
獣医師 池田

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