パル日記

2014.09.01

北九州・筑豊合同症例検討会に行ってきました

先月の日曜日、北九州地区と筑豊地区獣医師会の合同症例検討会に行ってきました{#emotions_dlg.098}

いろいろな獣医の先生方の診療が垣間見える機会ですし、もと筑豊出身者の私としては久しぶりに先輩や友達と会える機会でもあります。

開催のご挨拶。
…..宮本先生が、パソコン係で発表のお手伝いしてますね。
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院長の発表です{#emotions_dlg.098}
やはり整形外科ですね。開放骨折グレードⅡのわんちゃんです。
交通事故で上腕(前足)の骨が外に飛び出してぐちゃぐちゃになっていた{#emotions_dlg.112}子でしたが、無事歩けるまでに回復しました
人生あきらめてはいけません。
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宮本先生の発表です{#emotions_dlg.106}
脳腫瘍のわんちゃんのの奮闘記です
人間もそうですが、脳腫瘍の子の治療は本当に飼い主・獣医師ともに大変です。
血液検査やレントゲン検査だけではほんとうに何も異常がなく、ただただ衰弱していく姿をみて『何が原因なんだろう?』と、ほんとうに悩まされる疾患です。

今回はMRI撮って(あと撮ってくださった海ノ中道の杉山先生が、脳脊髄液とってウイルスや脳炎やリンパ腫やらの検査を全部してくださってそれらの病気では無い言ってくださったので)脳腫瘍という原因がはっきり判明しましたので、助けることはできなかったけど、飼い主さんにも獣医師にもこの子に最後まで寄り添う覚悟ができたという症例でした{#emotions_dlg.113}
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柏原先生の写真をうっかり撮り損ねてしまいました{#emotions_dlg.112}
バラ、ごめん。

柏原先生のは、悪性高熱という吸入麻酔時にごくごくまれに発生する疾患の発表です。
一人の獣医さんが一生に一度経験するかしないかのレア症例です。フルサワも遭遇したのははじめてです。
人間はやはり麻酔かける件数が多いので、いろいろ報告がされています。
体質として遺伝するのではないかという報告もあり、男の子の方が発生が多いともいわれています。
今回の症例の子は無事生還できましたが、人間の方でも死亡率20~70%という大変な疾患です。
たまたまこの子は他の親族の麻酔歴がわかっていて、母犬と祖母犬、男兄弟3頭、父犬と、みんな吸入麻酔薬での手術を行っているのですが誰も悪性高熱にはなっていません。
この子だけの体質なのかもしれません。

フルサワの発表はまた後日。
肝臓がんです。
飼い主様に許可をいただいたので、獣医師日記で書きますね。

そしてお留守番 日曜出勤の前田先生&二宮先生、お疲れ様でした{#emotions_dlg.104}
…..これはお留守番 柊ですね
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ふるふる