獣医師日記

今日は私が手術させて頂いた中でも一番小さい患者さんになるのではないでしょうか(>_<)
800gの子猫ちゃんの腹壁尿道ろう形成術をしたのでご紹介します♡

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ボールペンよりちょっと大きいだけのこの子猫ちゃん、保護されてきた時点で、交通事故か何かの原因で骨盤骨折しており、おしっこがほとんど出ない状態でした。

造影してみると骨盤部尿道が糸のように細くなり、膀胱におしっこがパンパンに貯まって出なくなってます。おそらく事故による骨盤内尿道の損傷、もしくは狭窄と思われますが、このままではおしっこが十分に出なくて2~3日で急性腎不全を引き起こしかねない状態です。命にかかわる状態なのですぐ手術することになりました。

下の画像で赤矢印のところが尿道狭窄部です。(青点線は膀胱、黄矢印は骨折部)
(※医療関係者の方、私の手が映り込んじゃっているのはご勘弁を(ToT)子猫ちゃん小さすぎて、手まで防護できなかった…)

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尿道の変更術を行う時のひとつの目安として、狭くなっているところが骨盤の閉鎖孔というところの尾側であれば本来のおちんちんの位置である場所に会陰尿道ろう形成術で尿道開口部を作ることができるのですが、この子は何回か造影撮影してみたところ狭窄部が閉鎖孔よりも頭側でかなり奥の方だったので、下腹部に尿道の出口をつくることにしました。

※これから先手術画像になります。血が苦手な人はご注意ください!!

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ジョンソン綿棒とほぼ同じ太さの尿道が左側に見えます。手前にグレーに見えるのがパンパンになった膀胱です。このやや奥側で尿道を切断し、下腹部に新しい尿道口を作成していきます。

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↑尿道を切断したところ。勢いよく尿が出てきてます。

↓今切り離した尿道断端を下腹部の皮膚に孔をあけ縫い付けていきます。

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この子は排尿をコントロールする膀胱括約筋が障害されてませんでしたので、手術後は自分の意志でおしっこをすることができました。今はまったく普通の生活が送れているそうです(^。^)y-.。o○
フルフル