パル日記

2014.05.22

糖尿病とは

ちょうど今の時期はフィラリア検査で来院される方も多く、そのときに健康チェックとしての
血液検査を行うことも多くあります。

今回は、この検査によって血糖値が高く、追加検査によって糖尿病と診断する機会があったので、
犬の糖尿病についてのせてみよう思います。{#emotions_dlg.074}

犬の糖尿病とは、インスリンの減少、インスリンに対する細胞の感受性の低下いずれかのため、
グルコース(糖)を体内で利用出来なくなる病気です。

インスリンは膵臓という器官から分泌されていて、血液中のグルコース(糖)を細胞内に取り込む
働きをしています。
しかし、インスリンの働きが弱まってしまうと、本来細胞の中に入っていくはずの糖が血液中に
残ったままになり、血液中の糖濃度が高くなってしまいます。この状態を高血糖といい、長期的に
続くと体のいたる所に障害を起こします。

では、血糖値が高いと何で行けないのでしょう?

血糖の高い状態が続くと合併症を引き起こすからです。
高血糖が長く続くと主に血管と神経に障害が出てきます。そして合併症が起こってくる臓器はいずれも
インスリンがなくてもブドウ糖がどんどん入ってきてしまう臓器になります。
具体的には、腎臓、眼(網膜)、神経です。犬では腎症、網膜症、白内障がみられ、猫では神経障害に
よる後肢の起立困難が見られます。

これらの合併症を予防するために糖尿病では、食事療法を行い、インスリンの導入をお勧めします。

犬の糖尿病の主な症状
*水を大量に飲む          
*食べる量が増える
*食べるのに体重減少
*おしっこの量や回数が増える
*腹部がふくれる
*白内障(眼が白くなる)
糖尿病ケトアシドーシス など

糖尿病ケトアシドーシスとは、糖尿病が長期化した結果、血中のケトン体が増加し、様々な障害を
引き起こした状態をいいます。症状は急に現れるのが特徴で、主な症状は
*食欲不振
*水を飲まなくなる
*嘔吐
*下痢
*昏睡
です。虚脱状態になると、死に至ることもあります。

治療しないまま放置しておくと、犬の糖尿病は腎不全や失明をおこす可能性があり、また細菌や
真菌感染症に対する抵抗力が低下して、肝臓や膀胱の病気を発症することもあります。

1歳以下の子犬が糖尿病になる割合はわずか2~3%で、大部分が6歳以上の犬で占められています。

少し気になるなあ、ということがあれば一度健康チェックしてみませんか?
飼い主様の不安や疑問を解くカギとなるものが見つかる糸口になれればと思います。{#emotions_dlg.170}

マエダ