パル日記

2017.10.02

腎臓・尿管・膀胱結石摘出手術(゜-゜)

最近手術のブログをごぶさたしてて申し訳ありません。手術が少ないのではなく、シャレにならない手術が多くて忙殺されておりました….
ちょっと落ち着いてきたので、先月させて頂いた手術のなかからいくつかご紹介します。

患者さんは10歳10か月のホワイトペキニーズのオポちゃん♡
以前顔写真をブログで出させていただいたことがあるので見覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。
もともと持病が多い子でアトピー、膀胱結石、薬剤アレルギー(ペニシリン系抗生剤と注射麻酔薬の一部にアナフィラキシーショックが出るタイプです)今年の春からは自己免疫性血小板減少症で治療がんばっていただいてようやく落ち着いてきたところだったのですが…..ある日の定期検診の時に飼い主のお姉さんの『なんかちょっと今日様子おかしいんよね』の一言で、詳しく調べてみたら….
なんと尿管に結石がつまって腫れ上がってました。しかも発熱(;一_一)

抗生剤治療で炎症と発熱はおさまったのですが、尿管の腫れはとれなかったので結石を手術で取り除いてあげないといけません。
看護も麻酔も治療も、万全のアレルギー対策を考えたうえでの手術になりました(>_<)

まずはエコー画像。左の画像に腎盂(腎臓から尿管につながるところ)が15㎜と右の画像に尿管が10.5㎜ほどに黒く拡張してみえています。正常であればどちらもエコー画像にはほぼ見えないものなのでかなり腫れています!

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エコーではここまでしか見えませんが、CTにするとぐっと詳しくお腹の中の様子を見ることができます!

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なんと尿管には3個もの結石がつまってました(>_<)
分かりやすいようにイラストに描いて、摘出した結石を添えて術後に飼い主さんに説明したときのものがこちら↓ 左腎臓・左尿管・膀胱を切開して結石を摘出しています。シャーレとイラストの上に置いてあるのが実際にオポちゃんから摘出した結石です。

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ここからは手術画像になります。
※注意※血が苦手な方は見ない方がいいかもです(>_<)

綿棒で指し示しているところが結石の詰まった尿管です。直径5ミリほどでしょうか。

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指で尿管を支えながら切開して結石を取り出していきます。親指と人差し指でつまんでいるところに薄黄色の結石があります。

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次は尿管をそのまま開いたまま左腎臓を切開して腎盂内の結石を摘出します。

CTでも結石は腎盂内にとどまっていて腎盂の拡張が著しかったので、今回は腎盂切開による結石摘出を行っています。

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開けたままにしていた尿管から細いカテーテル(管)を腎臓に向けて入れていって尿管・腎臓内に残った小さな結石を洗い流します。尿管が上の腎臓側にも下の膀胱側にも詰まっていないことを確認してから髪の毛よりも細い縫合糸で尿管を縫います。
下の画像で尿管を縫ってますが….糸、見づらいですね(;一_一)

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腎臓尿管縫合終了しました。(膀胱も切開して結石摘出してます)

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あとは鎮痛をしっかりして数日入院します。

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今回は恐れていたアレルギーやアナフィラキシーショックも出ず、免疫介在性血小板減少症も再発せず元気に退院していただけましたヽ(^o^)丿オポちゃんがんばったね!

フルフル