パル日記

2018.03.10

避妊手術頑張りました!

先日避妊手術をしたトイプードルのココアちゃんです(^^)

今日は傷口を縫った糸の抜糸に来てくれました!

やっとカラーが取れますね(*^ω^*)よく頑張りました!

 

さて、今回は避妊手術についてのお話です。よく疑問に思われるところをいくつか挙げていこうと思います。

 

〇そもそも避妊手術ってどんな手術なの?

生殖器である卵巣と子宮を(場合によっては卵巣のみ)お腹の中から取り出す手術です。

 

〇避妊手術はどんなメリットがあるの?

卵巣や子宮の病気の発生を防ぎ、乳腺にできる腫瘍の発生率を低くすることができます。

また、予期せぬ妊娠も事前に防ぐことができます。

 

〇早くした方がいいって聞くけど何がいいの?

乳腺腫瘍の発生率に差が出てきます!

避妊手術をしていないワンちゃんが100%乳腺腫瘍ができるとすると、

1回目の発情前に避妊手術をすることで、その発生率を0.5%にまで下げることが出来るんです!

これが、2回目の発情前だと8%に、2回目の発情後だと26%というように歳を重ねる度に乳腺腫瘍発生のリスクは上がっていってしまうんです。

ネコちゃんの場合も同様で、若いうちに避妊手術をすることで乳腺腫瘍のリスクを少なくすることができます。

 

〇傷口はどれくらいの大きさ?

その子の体の大きさにもよりますが、小型犬や猫で3-6cmほどの傷が1つできます。大型犬の場合には10㎝ほどにもなります。

また、本院ではお腹を開ける手術法ではなく腹腔鏡を用いた避妊手術も可能です。腹腔鏡を使った場合は0.5-1cmほどの傷が縦に3箇所できます。傷がとても小さく、負担が少ない手術ですので、痛みに弱い子や大型犬の子達にとても有効です。

 

〇手術のあとはどうするの?

避妊手術はお腹の中を触る手術になるので、1泊入院したあとにおうちに帰ります。

手術の後は、写真のココアちゃんのようなカラーをつけるか、お洋服を着てもらって傷口を触らないようにしてもらいます(エリザベスウェア)。途中で傷口のチェックに来てもらったりなどありますが、基本的に術後10日程で皮膚を縫った糸の抜糸になります。

 

いくつか説明しましたが、全ては書ききれていないため他にもこれが気になるっ!というお声があると思います。どんな些細なことでも構わないので、相談だけでも是非気軽にご来院ください。一緒に考えていきましょう(^^)

 

次回は男の子の去勢手術についてお話します。

 

最後に、写真にご協力頂いたココアちゃん、ココアちゃんの飼い主さま!ありがとうございました(o^^o)

 

獣医師 池田