獣医師日記

ネットニュースで流れていたのでご覧になった方も多いと思いますが、アメリカの予防管理医療センター(CDC)が、牛や犬猫の眼に寄生する虫が、人間の眼にも感染した、という報告をしていました(ToT)

実は日本にも似たような寄生虫、東洋眼虫が生息していて、夏場にはよくワンちゃんの眼の中でウヨウヨしていたのを除去した経験があります。でもこれらの寄生虫はフィラリアの予防薬を飲んでいる子なら、フィラリアと一緒に駆除されていますのでご安心ください♡
どちらかといえば、フィラリアの予防薬飲んでない人間の方が注意しないといけないのかも(ToT)

余談ですが、アメリカでこの寄生虫を媒介するハエはムスカ(Musca autamunalis)という名前だそうです。悪役にピッタリですね(;一_一)

フルフル

いつも待ち時間が長くて申し訳ありません。
待合で本を読まれるのを楽しみにされている方、週ニャン大衆、フェリシモ猫部、動物写真家 岩合光昭氏の画像が載っている猫と幸せに暮らす本、そして絵本 わたしのげぼく を持ってきました♡ ぜひ読まれてください♡

フェリシモ猫部は通販のフェリシモの猫グッズだけのカタログです。20年以上フェリシモ通販しているフルサワもよく猫部グッズ買ってます。肉球付きソックスいいですよ。冬暖かくて♡
ちなみに わたしのげぼくはマジ泣きます(ToT)できるだけ人目に付かない場所か、帰る直前に読むことをおすすめします…

インフルエンザ大流行ですが皆さんはお元気にされてますか?
フルサワはインフルは感染しなかったですが久しぶりに風邪が長引いてぜんそく気味です(>_<)仕事には差し支えないのでご安心されてください。

今日は新年早々研修に行ってきたSUBシステムのお話です。
SUBは8~9年ほど前から実用化されている、尿管閉塞を起こした犬猫のための人工尿管です。結石が詰まってにっちもさっちもいかなくなった尿管のかわりに腎臓と膀胱を結ぶバイパスシステムです。画像でいうと以下のような感じ↓↓ 

以前から猫ちゃんの尿管結石には①尿管切開結石摘出して縫合②尿管内部設置型ステントが取り入れられていたのですが、尿管の再狭窄・閉塞が多く再発が問題になるなど欠点があり、それらの欠点をなくす為に開発されてきたのがSUBシステムです。

ただし使用するカテーテルの正しい取り扱い、腎臓や膀胱への接続などでものすごく細かい注意事項が多々あり(注意事項守らないと失敗する可能性が高くなる(>_<))開発者のDr.Chick Weisse & Allysonからも『正しく研修受けてからopeしてね!!(ToT)』
とのリクエストもあって日本では今までに計7回、約140人の獣医師が研修を受けている状態です。

今回の研修は1月7日に日本大学で浅野教授指導で行われました。

浅野教授は巨大な熊さんのような愛くるしい見た目をされてますが、ものすごく外科が上手な凄腕獣医師です。がん学会にも毎回いらして講演もされてますので、過去のブログでも紹介させていただいたことがあるかと思われます(^。^)y-.。o○
明けましておめでとうございますのあいさつから始まった講義の後、午後はみっちり実習です。

参加されている獣医さんと二人一組ペアで術者、助手の実習をします。
SUBシステムは助手も細かい気の利いたアシストが必要なので、術者だけでなく助手のトレーニングも必要なのです<`~´>

今回の実習参加者での記念撮影です(^.^)/


余談ですが、私が獣医師になった21年前には、猫ちゃんやわんちゃんの尿路結石は処方食で溶ける石『ストラバイト』がほとんどでした。現在では溶けない石『シュウ酸カルシウム』の発症が多くなり、猫ちゃんわんちゃんを苦しめる原因になっています。アメリカの結石分析センター調べではアメリカの猫ちゃんの結石は1993~1999年頃にシュウ酸カルシウム結石がストラバイトを上回ったと報告されています。
結石ができるのは体質や飲水量も大きく関係しますが、シュウ酸カルシウム結石に関していえば、『下部尿路疾患対応!』とか『尿路結石に配慮した!』と書かれている市販の安価なドライフード(一般食)はほとんどストラバイト対策しかされていないので、それが原因で逆にシュウ酸カルシウム結石が増加したのではないか?とも推察している獣医師は多いのです。
ネットのキャットフード食べ比べサイトなどでも、素人判断で処方食を選ぶと悪化させたり治療を長引かせることもあるよと注意されてますのでくれぐれもご注意ください(>_<)  

フルフル

新年早々関東に技術研修に行ったり、日々の診察に追われてなかなかブログの更新ができなくてすいません。とりあえずは新年らしい画像をということで(^o^)/

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ご近所の日峯神社さんの破魔矢です♡
毎年の干支の絵がとても素敵なのですが、今年戌年の絵馬は特に可愛いです。

そして鼻ぺちゃ好きならたまらない♡♡オール鼻ぺちゃカレンダーヽ(^o^)丿

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鼻ぺちゃさんたちが毎月スタイリッシュに登場します。フレブルとボストンテリアの描き分けが上手くて、この作家さん分かってらっしゃる!って感じです(^。^)y-.。o○
フルフル

2018.01.01

新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。
昨年も多くの患者様にご来院頂き誠にありがとうございました。本年も大切なご家族の健康を守れるようスタッフ一同最善を尽くしますので、ご愛好のほどよろしくお願い申し上げます。
飯塚パル動物病院もおかげさまで開業三年目を迎えることができました。こちらも多くの患者様にご来院頂き感謝申し上げるとともに本年もご愛好のほどよろしくお願い申し上げます。
「ヒューマンアニマルボンドの架け橋となるべく、様々なサービスを様々な角度から提供し、患者様に喜んでいただく。最善を尽くし動物さんたちの命と飼い主様の心を救おう」
このパル理念を胸に、今年も患者様に寄り添った診療を心がけて、頑張っていきますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。
平成30年  1月1日
パル動物病院
院長  スタッフ一同

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待合室にはってあるのでもうご覧になった方もいらっしゃるとは思いますが、スタッフ力作の『うちの子自慢』ポスター作っていただきましたヽ(^o^)丿

製作担当者に「柊の自慢はなんですか?」
と聞かれたのですが…実はあまりうちの子は自慢できるような特技が無いんですよね(>_<)
おすわりとかお手とか教えてないし、実家にいた柴の梨花ちゃんほど芸達者ではないのでさあどうしよう??と悩んだ挙句…..

『猫先輩のマネをする』
になりました<`~´>

というわけで、猫のキリ姐さんのマネをする犬を見てやってください(;一_一)

①猫つぐら(かご)に入る犬
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②ふたりエクザイル
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③高いところ(ソファーの背もたれの上)で寝る
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ちなみに猫のキリ姐さんは、うちの子自慢用の画像自撮りしようと制服を家に持って帰ったら、それ見た瞬間にベットの下に逃げ込んで出てこなくなったので撮影できませんでした(>_<)ものすごく人見知りで病院苦手なんです(;一_一)

フルフル

先日、セミナーの帰りに博多駅に寄ったのですが、街もだいぶクリスマスな雰囲気になってきましたヽ(^o^)丿

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パルも待合室にクリスマスの飾り付けをあちこちしましたので、どうぞ雰囲気を楽しまれてください。

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さてクリスマスのお楽しみのひとつといえばクリスマスケーキです。
いまはワンちゃんねこちゃん用のケーキも売っているとこがあるようで、家族と一緒にペットもクリスマスケーキを味わう楽しみがあるようです♡
ただ、ワンちゃんたちの中には体質的にお腹が弱かったり、食事アレルギー持ってらっしゃる方もたくさんおられるかと思います。
食事アレルギー持ちの人間のお子さんもそうみたいで、お祝いのケーキやおやつを買うときは体に害のない成分が入ってないかどうか、吟味するのにとたいへん苦労すると聞いてます。

そういうデリケートなワンちゃんにちょっとお勧めするのが手作りケーキです(^o^)/
うちの子のバースデーケーキを作った時のレシピを参考までにご紹介しますね。

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パンジーとビオラのお花のケーキ♡です。

材料はHills a/d 缶の土台に動物用ビオスリーを茶こしでふるって真っ白にデコレーションしています(^。^)y

パンジー、ビオラは食べられるお花ですが、市販の切り花や、植木鉢で売ってある花は保存剤や農薬がかかっている可能性があるので、必ずご自宅で2週間以上育てた無農薬のお花か、エディブルフラワーという食べられるお花(スーパーなどでおしゃれサラダ用などに売ってます)をお使いください。

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黄色いビオラとミントのケーキ♡

材料は前述のa/d 缶とロイヤルカナンのセレクト缶を半量ずつ混ぜて練って形作りました。
ミントはご自宅で栽培されているものがいちばん理想的ですが、スーパーの野菜売り場のシソとかきざみネギとかカイワレ大根売っているコーナーあたりに売ってありますので手軽に手に入る材料です。

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これがいちばんクリスマスっぽいかもしれません(^o^)/今年作ったフルーツケーキです。

土台はロイヤルカナン消化器サポート缶に、お腹が弱い子用のサプリメント、ミルク味のペットIgGをふりかけてオフホワイトにデコレーションしました。 
緑の柊の葉はキウイフルーツ、黄色い星はバナナ、赤い実はリンゴの皮の部分をつかってます。
今の時期百円均一ショップに行くといろいろなクッキー型が売っているので、それを使って果物をくりぬいてみました。ちなみに柊の葉はハリネズミの型のギザギザのところを利用してくりぬいてます。
くりぬいた後は大量の果物の切れ端が出ますので、ヨーグルトに混ぜるかホットワインに漬け込むかして飼い主様が残さず召し上がってくださいね(^。^)y-.。o○

このケーキのアイデアのもとになった市販のケーキは着色したゼリーで星やハートを作ってましたので、色つきの砂糖なしのゼリーをつくってくりぬいてみたり、牛肉豚肉アレルギーある子のためには寒天ゼリーでチャレンジしてみるのも楽しいかもしれません♡

フルフル

今日は私が手術させて頂いた中でも一番小さい患者さんになるのではないでしょうか(>_<)
800gの子猫ちゃんの腹壁尿道ろう形成術をしたのでご紹介します♡

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ボールペンよりちょっと大きいだけのこの子猫ちゃん、保護されてきた時点で、交通事故か何かの原因で骨盤骨折しており、おしっこがほとんど出ない状態でした。

造影してみると骨盤部尿道が糸のように細くなり、膀胱におしっこがパンパンに貯まって出なくなってます。おそらく事故による骨盤内尿道の損傷、もしくは狭窄と思われますが、このままではおしっこが十分に出なくて2~3日で急性腎不全を引き起こしかねない状態です。命にかかわる状態なのですぐ手術することになりました。

下の画像で赤矢印のところが尿道狭窄部です。(青点線は膀胱、黄矢印は骨折部)
(※医療関係者の方、私の手が映り込んじゃっているのはご勘弁を(ToT)子猫ちゃん小さすぎて、手まで防護できなかった…)

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尿道の変更術を行う時のひとつの目安として、狭くなっているところが骨盤の閉鎖孔というところの尾側であれば本来のおちんちんの位置である場所に会陰尿道ろう形成術で尿道開口部を作ることができるのですが、この子は何回か造影撮影してみたところ狭窄部が閉鎖孔よりも頭側でかなり奥の方だったので、下腹部に尿道の出口をつくることにしました。

※これから先手術画像になります。血が苦手な人はご注意ください!!

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ジョンソン綿棒とほぼ同じ太さの尿道が左側に見えます。手前にグレーに見えるのがパンパンになった膀胱です。このやや奥側で尿道を切断し、下腹部に新しい尿道口を作成していきます。

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↑尿道を切断したところ。勢いよく尿が出てきてます。

↓今切り離した尿道断端を下腹部の皮膚に孔をあけ縫い付けていきます。

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この子は排尿をコントロールする膀胱括約筋が障害されてませんでしたので、手術後は自分の意志でおしっこをすることができました。今はまったく普通の生活が送れているそうです(^。^)y-.。o○
フルフル

先々月にさせて頂いた脾臓腫瘍手術の紹介です。

私たち人間やわんちゃん、猫ちゃんのお腹の中には、肝臓の左下、胃にくっつくようにして脾臓という臓器があります。正常であれば脾臓はヒラメやブーメランによく形が似た薄く長い臓器です。
この脾臓は悪性腫瘍や血腫、結節がとてもよく発生する臓器なので、ひとたびそれらの病気になると恐ろしい程ボコボコになったり、巨大に腫れあがることがあります。
また破裂することもよくある腫瘍なので、脾臓に2センチ以上のしこりを見つけた場合慎重に治療計画を立てないといけません。
しかもここにできる腫瘍は大きくなるまで症状は出ないことが多く、また一旦症状が出た場合、輸血が必要なほど重篤な状態に陥っていることも少なくありません。調子をくずしたワンちゃんのお腹をエコー検査していてコレに遭遇するとゾッとする腫瘍のひとつでもあります。

今回の患者さんは14歳4か月のビーグルちゃん。
元気食欲はぼちぼちだが、おしっこが出にくいとのことでいらっしゃいました。
もともとぽっちゃり体型ではあったのですがどうも以前にくらべて、とくにお腹周りがBIGになってるな…..と思いつつエコー検査してみると、とんでもないものが見えます(>_<)

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これはほっとくわけにはいかん!と2日後に手術させて頂きました。脾臓以外の他の臓器にもなにか問題ないか精査するためにCT撮りましたので、上のエコー画像と下のCT画像をみくらべてみてください。

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緑に十字で線引いているとこが脾臓腫瘍です。最大直径が15.9㎝もあります(>_<)

※ここから先は手術画像になります。血が苦手な方は見られない方がいいかもです。

手術前に毛刈りをしているところです。外から見てもおなかパンパンになってます(>_<)

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おなか開けて脾臓を摘出しているとこです。
順調に摘出しこの後、ここ数年気になっていた皮膚のいぼ8個も摘出して無事手術終了しました。

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14歳4か月という高齢のわんちゃんとしては術後の経過もよく、順調に回復しれくれたので安心しました。本人もお腹が軽くなったせいかものすごく元気に若々しくなってます(゜o゜)
そしてとても嬉しいことに、今回の脾臓腫瘍は悪性のものではなく骨髄脂肪腫という良性腫瘍でした(^○^)脾臓にできる恐ろしい悪性腫瘍ばかり治療している自分としてはとても嬉しかったです。

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フルフル

 

 

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飼い主さんからハロウィーンベア頂きましたヽ(^o^)丿

 

なんと手作りだそうです。ものすごく可愛いです♡
私も負けないようにお針の腕磨かねば☆

フルフル