獣医師日記

こんにちは!
獣医師の池田です(^^)

前回は女の子の避妊手術についてお話したので、 今回は去勢手術についてお話します。

 


〇去勢手術ってどんな手術なの?
陰嚢(精巣が入っている袋)から精巣を取り除く手術です。

〇去勢手術すると何がいいの?
精巣の病気や精巣で作られる男性ホルモンが引き起こす病気を予防することができます。


〇避妊手術のように早いうちからした方がいいの?
精巣が原因となる病気の発症は多くが中高齢です。そのため、若いうちに手術をしてあげるのが理想的です。

〇傷口はどれくらい?
わんちゃんの場合は大きさによりますが、1.5cm~4cm、ねこちゃんの場合は1.5cm程です。

〇手術のあとの過ごし方は?
基本的には女の子と同じですが、男の子の場合はお腹を開ける手術ではないため、手術の当日におうちに帰れます。
おうちではお洋服もしくはカラー(男の子の猫ちゃんはカラーのみになります)をつけてもらい、術後10日程で抜糸になります。

基本的には以上のような流れで去勢手術は進めていきます(^^)
例外的に一部のワンちゃんでは成長しても陰嚢に精巣が降りてこない潜在精巣(陰嚢)が見られる子がいます。その子達はまた違う手術方式になります。詳しくは[当院で出来ること]の去勢手術に関する欄をご覧ください。

女の子の避妊手術と同様、一生に一回の手術です。今後のことも視野に入れ、一緒に考えていきましょう(^^)

 

獣医師 池田

今年もフィラリア予防の季節が来ましたね。

まだ、予防を開始していない方にはしっかり予防しよう。と思ってもらえるように。

もうすでに予防を開始している方には復習の意味を含めて簡単にまとめます。↓

【フィラリア】

正式名称で犬糸状虫といい、犬科の動物の他に猫や牛などにも寄生が確認されています。名前の通り糸状の長細い形態をしており、最終寄生部位は心臓、特に右心室や肺動脈と呼ばれる場所に寄生します。

【症状】

元気食欲の低下、咳、血尿(正式には血尿ではなく血色素尿といい赤ワイン色)、腹水の貯留など多岐に渡ります。フィラリア症の症状は、少ない数の寄生でも死に至る場合(以下に説明)や、たくさん寄生している場合でも症状がでないケースなど様々です。

また、フィラリア症の一番怖いケースは大静脈症候群(vena caval syndrome)と呼ばれるもので、右心室・肺動脈に住みつく成虫が右心房に移動すると起こる症状で、循環不全に伴う急激な元気食欲低下(虚脱状態)、腹水貯留、呼吸促拍などがおこります。

この状態まで陥ると、手術による虫体の摘出(アリゲーター鉗子という特殊器具を使います)しか方法がありませんが、麻酔リスクが非常に高いことなどにより周術期に亡くなってしまう可能性がかなり高いため、難しいケースが多いのが現状です。

 

これらの症状にならないためにも、予防が必要になります。予防にあたって、初めに感染の有無を調べる必要があります。仮に感染していた場合、予防薬を投与すると虫体の死滅により肺に虫体が詰まってしまったり(塞栓症)、ショック症状に陥ることがあります。ここでいう予防薬とは、フィラリア幼虫に対する治療薬(抗寄生虫薬)にあたり、蚊に刺されることで侵入してきたフィラリア幼虫を殺虫するためのお薬で、成虫にさせないことが目的です。

 

この予防薬も侵入後1ヶ月以上たつと幼虫に対しての効果が認められなくなるため、予防が1ヶ月以上抜けてしまった方には次年度成虫の有無を確認する必要があります。

 

フィラリアは予防を抜け目なくしっかりしていれば感染しない病気とされているので、室内外問わず、しっかり予防していきましょう。

 

また、猫のフィラリア症も多数報告されています。犬と違い血尿などの特徴的な症状がありませんが、HARD(犬糸状虫関連呼吸器症候群)と呼ばれる病気があり、猫喘息と症状が類似しているといわれています。猫の場合、成虫になり心臓にすみつく割合が犬と比べてかなり低いことと、検査キットによる検出が一般的でないため、感染しているかどうかの確認は難しいのですが、犬同様に感染してしまい、症状が強く出ると死に至る場合も多いです。

 

そのため、猫ちゃんにおいても予防の意識をしっかりもち、毎年の予防を心がけるようにお願いいたします。  獣医師 大塚

皆さんはアロぺジアXという脱毛症をご存じでしょうか?

いろいろな犬種に発症しますが、おもに中高齢のポメラニアンちゃんが多く、顔、手足の先端以外の毛がまるで洗いざらしの毛布のようにボソボソになったり、サマーカット後に毛が生えてこなかったり、進行すると地肌が見えるほど脱毛してしまう疾患です。
命にかかわることはないのですが、ほぼ治らないとされてきた脱毛症だけに飼い主さん、獣医師を悩ませる疾患のひとつといえます。

原因は女性ホルモン、男性ホルモン、甲状腺ホルモンや副腎ホルモン成長ホルモンなどの異常と諸説ありますが、いまだにホントの原因は解明されてません。そのため、治療も上記のホルモン失調の治療の他に、発毛を促すメラトニンや人間の円形脱毛症のお薬を使ったりしますが、効果的な治療が無いのが現状でした。

が、しかし、最近導入した抗酸化成分配合のサプリメントで2か月で見事に発毛☆した患者さんがいらっしゃいましたのでご紹介します。

患者さんはシニアのポメちゃん。
肺と胆嚢疾患があり、甲状腺機能低下症もあるので数年治療させていただいてます。
画像のようにお顔の毛はフサフサですが、首から下の毛が脱毛、生えている場所でもぱさぱさです。

 

そして左が治療前、右が治療後の画像です。

 

ちいさい画像ではわかりにくいかもしれませんが、首の毛のところをクローズアップしてみると、黒ずんで脱毛していた地肌が健康的なうすピンクになり、嬉しいぐらい密に毛が生えてきてます!

持病の肺や胆嚢への悪影響もなく、飼い主さんにもたいへん喜んでいただけました。でもまだお尻のところの毛が薄いのでこれからも治療継続していく予定です。

ちなみにこのサプリメントはネットでは販売されてませんでしたので、気になる方は主治医の先生に相談されてみてください(^o^)/

フルフル

うちの子は5月始めに狂犬病予防接種をしたのですが、住んでいる場所が水巻ではなく八幡西区なので、黒崎コムシティ区役所に届けを出しに行ってきました!(ちなみに狂犬病担当の部署は6階の保健所です)

犬シールと一緒に済票頂きました♡

 

 

ちなみにこちらは実家で飼っていた柴の梨花ちゃんの15歳の時の狂犬病予防注射済票とお守り♡
済票の形は地域によっていろいろ違うのですが、実家の筑後市ではこのボーン型を採用しているようです。

 

ちなみに今月初めにブログで報告させていただいたタイでの狂犬病流行ですが、5月21日現在で人間の感染者9名、犬805頭、牛66頭、猫33頭に増えたそうです。路上の野良犬たちを保護して6月に届く予定の狂犬病ワクチンを接種するのを待っている状態と記事には書かれていましたので、狂犬病のワクチンがタイ国内では不足している厳しい事態なのではと考えられます(ToT)

去年のタイでの狂犬病死亡者は11名(感染した方は全員死亡)だったそうなので、これ以上の災禍が拡がらないことを祈るばかりです。

伝染病の流行阻止には集団免疫という考え方があって、感染する動物の7割程度ににワクチンなどで抗体を作っておくと流行を阻止できると考えられています。
過去日本で狂犬病伝染のいちばんの原因は、感染発症して狂乱状態になった犬からの咬傷だったので、日本では過去の災禍を繰り返さないために法律でわんちゃんへの狂犬病予防接種が義務付けられています。

ですが、超高齢であったり持病があったり、またワクチンアレルギーなどで接種することができないわんちゃんもたくさんいます。
健康で、ワクチンアレルギーでないわんちゃんはできれば狂犬病予防に協力していただきたいと望んでいます。

フルフル

GW終わっちゃいましたね(>_<)皆様はいかがお過ごしだったでしょうか。

フルサワは事情があってGW遠出できず、もちろんこのひと↓も巻き添えで遊びにつれていけなかったので、気分転換に自分の出勤日にパルに同伴出勤してきました。
そしてついでに狂犬病予防注射接種も(^o^)/

いまさらのお話にはなると思いますが、日本国内での狂犬病感染は昭和31~32年以降ありませんが、全世界でいまだに毎年約55000人もの人間が亡くなっている致死率の高い感染症です。
海外旅行中に犬にかまれて、無症状の長い長い潜伏期間後に日本帰国後国内で発症した患者さんはいちばん最近では2006年に報告されています。

 

今年は特にタイでの狂犬病大流行(動物感染例が468件、人間の死者が6名2018/3/21までの)がありました。
狂犬病は過去の病気と思わずに、(また、ワクチンをうってない狂犬病に感染した(可能性のある)動物は飼い主から引き離されて、治療はせずに亡くなるまで隔離される法律になってますので)自分ちの子を守るためと思って健康状態のいい時にぜひ狂犬病予防注射を受けられてみてください。

ちなみに過去に狂犬病予防注射アレルギーが出た子、3か月未満の子犬、体調不良の子、病気療養中の子は獣医師の判断で予防を免除されますのでかかりつけの先生とよく相談されてくださいね。

GW中は暑かったり強風で冷え込んだり、最後に雨が降ったりで気候の変化が目まぐるしかったです。
人間もペットも体調をくずされぬようお気を付け下さい。

↑ ちなみにこのひとは注射後、パルの駐車場で強風に吹かれて楽しんでおりました♡
フルフル

また待合室に読み終わった本を持ってきてます。
今回は小説が多いのですが、ちょっと面白いマンガも。

さいとう・たかを先生のゴルゴ13 リーダーチョイスです↓↓

重さ1.4kg 厚さ7センチの辞書か電話帳か!?と見まごうほどの大きいマンガです(^.^)/読みごたえありますよ。

フルフル

人間もペットの世界も高齢化が進んでいるので当たり前と言えばあたりまえなのですが、最近かなりシニアのわんちゃんの手術を依頼される機会がとても多くなった気がします。

というわけで先月無事に手術が終わった患者さんの紹介を。
15歳3か月のラブラドールレトリバーのハッピーちゃん♡
いまだに毎日1時間散歩するタフガイ☆です。ちなみに大型犬でこのお年は人間でいえば80~90歳代にあたります(゜o゜)
お顔にたくさんの出血性腫瘍ができてたいへんなことになっていたので手術させて頂くことになりました。

手術前の画像がこちら↓↓ 右耳の上下、左のほっぺに腫瘍ができてます。

切除後の画像がこちら↓↓です♡ イケメンに戻りました(^o^)/

腫瘍は悪性の脂腺癌でした。外科手術が唯一の治療法になる癌なので無事摘出できてよかったです!!

実はハッピーちゃんは何度か過去の手術をブログで紹介させていただいたことがあります。
9歳で左後肢の扁平上皮癌手術でセカンドオピニオンでいらっしゃってから、右後肢軟部組織肉腫グレードⅠ、そして今回の脂腺癌とけっこうシビアな手術を乗り越えて頑張っていらっしゃる患者さんのひとりです。
今回は高齢に加えて心室性期外収縮も発症していましたので手術どうしよう?と飼い主さんと一緒にかなり悩みましたが、無事にきれいに摘出できてほんとによかったです(ToT)

フルフル

先日避妊手術をしたトイプードルのココアちゃんです(^^)

今日は傷口を縫った糸の抜糸に来てくれました!

やっとカラーが取れますね(*^ω^*)よく頑張りました!

 

さて、今回は避妊手術についてのお話です。よく疑問に思われるところをいくつか挙げていこうと思います。

 

〇そもそも避妊手術ってどんな手術なの?

生殖器である卵巣と子宮を(場合によっては卵巣のみ)お腹の中から取り出す手術です。

 

〇避妊手術はどんなメリットがあるの?

卵巣や子宮の病気の発生を防ぎ、乳腺にできる腫瘍の発生率を低くすることができます。

また、予期せぬ妊娠も事前に防ぐことができます。

 

〇早くした方がいいって聞くけど何がいいの?

乳腺腫瘍の発生率に差が出てきます!

避妊手術をしていないワンちゃんが100%乳腺腫瘍ができるとすると、

1回目の発情前に避妊手術をすることで、その発生率を0.5%にまで下げることが出来るんです!

これが、2回目の発情前だと8%に、2回目の発情後だと26%というように歳を重ねる度に乳腺腫瘍発生のリスクは上がっていってしまうんです。

ネコちゃんの場合も同様で、若いうちに避妊手術をすることで乳腺腫瘍のリスクを少なくすることができます。

 

〇傷口はどれくらいの大きさ?

その子の体の大きさにもよりますが、小型犬や猫で3-6cmほどの傷が1つできます。大型犬の場合には10㎝ほどにもなります。

また、本院ではお腹を開ける手術法ではなく腹腔鏡を用いた避妊手術も可能です。腹腔鏡を使った場合は0.5-1cmほどの傷が縦に3箇所できます。傷がとても小さく、負担が少ない手術ですので、痛みに弱い子や大型犬の子達にとても有効です。

 

〇手術のあとはどうするの?

避妊手術はお腹の中を触る手術になるので、1泊入院したあとにおうちに帰ります。

手術の後は、写真のココアちゃんのようなカラーをつけるか、お洋服を着てもらって傷口を触らないようにしてもらいます(エリザベスウェア)。途中で傷口のチェックに来てもらったりなどありますが、基本的に術後10日程で皮膚を縫った糸の抜糸になります。

 

いくつか説明しましたが、全ては書ききれていないため他にもこれが気になるっ!というお声があると思います。どんな些細なことでも構わないので、相談だけでも是非気軽にご来院ください。一緒に考えていきましょう(^^)

 

次回は男の子の去勢手術についてお話します。

 

最後に、写真にご協力頂いたココアちゃん、ココアちゃんの飼い主さま!ありがとうございました(o^^o)

 

獣医師 池田

お雛祭りは先週でしたが、おめかしして病院にいらしてくれたお雛様の画像をぜひ♡

バニラちゃん♡ 十二単♡

ししちゃん♡

どのお着物もキレイで、ハンドメイド大好きな自分としてはついつい縫い目をじーっと見てしまいます<`~´>
ことしはうちの柊が7歳なので、秋までにぜひとも着物を縫ってみようかなあともくろんでいるフルサワでした…

 

フルフル

こんにちわ。お久しぶりです。
先日、自分の飼っている猫が亡くなりました。その折、インターネットでとある動画を見つけて、かなり泣いてしまいました。少し古い動画で猫砂のコマーシャルではありますが、動画にあるように、動物は飼い主さんに向けていつもサインをくれています。そのサインに気づいた時はお早めにご来院ください。自分もそのサインをくみ取れるよう頑張ります。
 
獣医師 二宮