パル日記
獣医師コラム★第17回『腫瘍マーカー』
こんにちは!まだまだ暑い日が続きますね💦
今回は健康診断時期も間近ということで、腫瘍マーカーのお話です。
「うちの子、元気そうだけど大丈夫かな?」と心配になること、ありますよね。
特に7歳以上の子たちはシニア期に入っているので、元気だけど実はがんが隠れていることもあります。
人は健康診断で腫瘍マーカーがたくさんありますが、動物の分野では今まであまり有用なものがなく、よくお問い合わせもありました。最近、技術の進歩と需要から有用な検査ができるようになってきました!
今回はそのような「腫瘍マーカー」についてお話しします。(残念ながらワンちゃんの話だけです、ネコちゃんの飼い主様は参考にご覧ください)
愛犬を守るために:がんの早期発見という選択肢
なぜ早期発見が大切なの?
犬のがんは進行が早く、症状が出る頃には治療が難しくなることがあります。
でも、早く見つけることで治療の選択肢が広がり、愛犬の寿命や生活の質を守ることができます。
最近は、採血だけでがんのリスクを調べられる検査が登場し、健康診断に取り入れる飼い主さんも増えています。
どんな検査があるの?
今は、血液を使ってがんのリスクを評価する検査が主流です。
難しい仕組みはさておき、ポイントはこれ!
採血だけでOK:犬への負担が少ない。
幅広いがんに対応:特定のがんだけでなく、複数の種類をカバー。
健康診断に追加できる:定期検診と一緒に実施可能。
結果はどう使うの?
リスクが高い場合:画像検査(エコーやレントゲン)など、追加検査を行います。
リスクが低い場合:定期的な健康診断を継続します。
グレーゾーンの場合:一定期間後に再検査を検討します。
(注意点)
検査は診断ではなくスクリーニングです。結果に応じて追加検査が必要になることがあります。
具体的な検査の方は今の所3つほどありますが、当院で扱う検査について詳しくはまた健康診断のお知らせの時にお伝えできると思います。
うちの子も6歳になりました。来年からシニアになります。見た目元気ですが、万が一のこともあるので気をつけていこうと思います。
本院院長
宮本章太郎
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