2015.03.26
2015.03.25
先週の祝日はPM2.5吹きすさぶ福岡へ、災害動物医療研究会・第7回講習会へ参加してきました。
親戚のほとんどが関東甲信越にいる自分としては地震はホント他人事じゃないのですが、九州にもたくさんの活断層、そして原子力発電所があります。ヒトゴトじゃありません。
前半が3.11震災での動物救護活動、VMAT(災害派遣獣医療チーム)、アメリカでの災害時動物救護活動についての講演。
青い制服を着ている方たちがVMAT隊員です。講演は院長の師匠の船津先生がされてます
VMATについては以前ブログで書かせていただいたことがあるので、VMATって何ぞや?と思われた方はHP左上の検索で『VMAT』で検索してみてください。
ペット同行避難前提で避難所作っていきます。
ぜんそくやアレルギー、犬猫が苦手な方と避難場所がかち合わないようにどうするか考えていくのはまだ想定内だったのですが、
『外国からの観光客が避難してきました!』
『自宅に要介護者が取り残されています!』
と次々に想定外の課題がきてテンパってます
ホントの災害が襲ってきたときにテンパらないための実習なので、普段からのこういうトレーニングは大事だな、とつくづく実感しました。
フルフル
2015.03.19
この度、夜間時間帯診察の来院数と当院の人員配置の関係上、終了する運びとなりました。
ご利用頂いている飼い主様及びペットの皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、 何卒ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
2015年3月1日より
平日 :午前9:00〜12:00 午後15:30〜19:00
土曜日 :午前9:00〜12:00 午後15:30〜19:00
日・祝日:午前9:00〜12:00 午後休診 ※診察は午前9:30~、午後16:00~となります。
※19:00以降はかかりつけの患者様に限り従来通りのお電話での対応になります。
※また19:00以降は夜間診察料金が別途必要となります。
※新たな試みのため急遽変更点が出る場合がありますが何卒ご了承頂きますようお願いします。
2015.03.17
昨日今日と気温が高いようですヽ(´Д`;)ノ
天気が良い日の熱中症には充分お気を付けくださいね
さて、今回は先代の子からパルを愛してくださっているご家族のわんちゃんの
ヒマちゃんですヾ(*´∀`*)ノとってもかわいいでしょ~!
先代のバブちゃんの人生にご家族と共に接することができて私たちは幸せでした。
ご家族の献身的な看護、介護にバブちゃんはとても幸せだったと思います。
そんなバブちゃんの後輩として病院に挨拶に来てくれたのがヒマちゃんでした。
初めて会った時はまだ小さかったですが久しぶりに会うと立派に成長していて
可愛さに磨きがかかりました
そんな可愛らしいヒマちゃん、練習中の技を披露してれました!
ハイターーッチ!
はい!はい!と何度もお姉様の手にタッチする姿が可愛すぎて可愛すぎて・・・!
うちの子たちにも何か覚えさせたいな・・・なんて考えてしまいました(笑)
ヒマちゃんとご家族の方、ありがとうございました!
アッキー
2015.03.16
口にできるがんとしてよく知られているものに
①悪性黒色腫(メラノーマ)
②線維肉腫
③扁平上皮癌 があります。
今回の患者さんは、知り合いの先生からサードオピニオンとして紹介していただいた患者さんです。
10ヶ月ほど前の去年のゴールデンウイークに、あごの下にちいさなかさぶたみたいなものができて『皮膚病』として治療してきたが治らず炎症やただれが悪化してきて、転院先の動物病院でどうも皮膚病ではないようなので診て欲しいとのご依頼でいらっしゃいました。
見てわかるとうり、この子はたいへん瞳が綺麗な美人なのですが、それを裏切るかのように下の顎にひどい病変が
そっと口の中を診てみると下あごの左右歯肉に大きなしこりがあります。
レントゲンを撮ってみると病変の周囲の下顎骨が溶けていました。
アスペルギルスなどの真菌感染でも骨が溶けていくことはありますが、ここまでひどくなるのは悪性腫瘍の可能性がとても高いです。
溶けてスカスカになった骨は、自然と骨折してしまうことがあり、実際この子も数日後 下顎骨折してその痛みから何も食べられない状態に陥ってしまいました…..
ここまで腫瘍が大きくなってしまうと、外科手術の目的は根治ではなく痛みや炎症をとってあげる緩和目的になってしまいます。
場合によっては安楽死も治療の選択肢に入ってくるほど重篤な状態です。
いろいろ思うところもありましたが、まだこの子が8歳と若く、この綺麗な瞳を見ちゃったら諦めることはできないね…..ということで飼い主さんと相談の上、少しでも可能性にかけようということで切除することになりました。
とはいえ、前述のように下顎骨折して何も食べれず、痛みと出血で衰弱した状況での手術です。
術前検査して輸血しながら手術することになりました。
手術直前の様子です。大丈夫かいな…..
この子の場合、腫瘍がない第1後臼歯の後方で左右両方のあごを切断していきます。
下顎骨の切断にはいろいろな器具を使いますが、今回は線鋸(ワイヤーソー)と抜歯用の歯科用タービン(ドリル)を使用しました。
私が左手で持っているのが線鋸です。
というわけで、とってみました。
※この画像は血が苦手な方はクリックしないようにしてください
レントゲン撮ってみるとこんな感じ。
左側(L)の骨がスカスカでなくなってるところが下顎骨折してます
無事手術が終わってスヤスヤ寝てます。
鎮痛剤が良く効いているせいもありますが、手術前より痛くなさそうです。
下あごのほとんどを切除してしまったので、ほんとにご飯食べれるのかなーと心配していましたが、術後4日目にはちょっと食べやすいよいうに工夫すれば流動食を食べることができました
いまは術後3週間経過しましたが、1日5食、飼い主さんが頑張って食べやすいように食事をつくってくださってます。
まだ痩せてはいますが、だいぶ元気になりました!
手術前の状態がひどかったせいか、飼い主さんも、そのお友達も、今のあごが無い状態はあんまり気にならないそうです。
バリカンで刈っちゃった毛が生えそろえばもっと可愛くなると思います
ちなみに病理検査の結果は『口腔内扁平上皮癌』でした。詳しくはこちら⇒口腔内扁平上皮癌
扁桃に発生してくるもの以外は肺や肝臓へは転移することが少なく、局所のがんをがっつり取れば治る可能性の高いがんです。
いまさらですが、去年の5月にこの子に出会えなかったことだけが残念です。
がんがちっちゃいうちのほうが、治る可能性も術後の生活の質ももっともっと良かったはずです
同時に摘出した下顎リンパ節や、切断したあごの骨の先端にはがん細胞は残ってないとのコメントいただきました。
ただし、舌のつけねの部分だけががんが取りきれているか心配な状況ですので今後もよくみていかないといけません。
フルフル
2015.03.13
前回まではCTをトラックからクレーンで降ろして待合室に入れるまでの様子でした
そして、ここからが最難関。
ホントにオペ室入口通れるの?
パルは待合室は広いのですが、1番診察室からトイレまでの廊下はせまいです。そして、ここにオペ室の入口があります。
手術室経由でCT室にCT搬入するためには、この廊下、オペ室入口を、まるで縦列駐車の切り返しのようにCTを動かして搬入しないといけないそうです
搬入スタッフのおじさま方は、紙面で何回も搬入のシュミレーションを繰り返して、これならいけるやろ!ということになったらしいのですが、業者のお兄さんがボソッと、
『これでCT室に入らんかったら、僕、このCTの下部にすべりこめるぐらいの土下座で謝んなきゃ…..』って
というわけで、ドキドキのオペ室搬入編です。
まずそのままではとても通らんやろ~ということで、CTのカバーを外してできるだけ幅と高さを小さくしていきます。
カバー外すと、内部構造はたいへんメカメカしいです
水槽移動のために来て下さってたグッピーのお兄さんも興味津々のようです。
今からオペ室へ搬入です!
手前に置いてあるのはCTのカバーです
病院玄関への搬入も、取り外し可能なカートを接続して人力で行っていましたが、オペ室入口でそのカートは外されてました。
それでどうやってこの重いCTを動かしていくのかというと…..
なんと金属製のコロを使うんです!
びっくりです!
そして職人さんたちが数ミリ単位で微細な切り替えしをながらオペ室に搬入していきます。神業です
廊下側から見た感じです。
職人さんたちの努力の甲斐あってだいぶ中のへ移動してきました
CT室の入口から見た感じ
無事CT室へ搬入終わりました
あとは外しといたカバーをもとどうりに綺麗にしてくださってます。
設置スタッフの職人さんたち、緊張とお疲れの一日だったでしょう。本当にありがとうございました。
CTを利用することで、なにができるのか、どういう病気のときに役に立つか、手術支援としてCTを利用した時にどう役に立つか、今後ブログでご紹介していこうと思います!
ちなみにこれはおまけ画像
弱っているリスクの高い患者さんを無麻酔でCT撮影するときのモデルとして、柊を撮ってもらいました。
胴長で足の短い子はこんな感じで撮影できます。
気になってた椎間板ヘルニアと関節も診ていただきました。
フルフル
2015.03.12
2015.03.11
2015.03.11
2015.03.10
こんにちは!暖かくなったり寒くなったりと不安定な気候ですね・・・(^_^;)
皆様、体調には十分お気をつけ下さい。
先日来院されたわんちゃんにマダニがついていました!
まだ吸血前の小さなダニでしたが・・・。
最初かさぶたかな?と思って手をのばしたら・・・
※苦手な方はクリックしないでね!
Σ(゚д゚lll)
ダニだ!これダニですね!
まだ3月・・・いや、もう3月ですね。
基本的にノミダニの予防は、効果がしっかりと実証されている病院処方の
お薬での通年予防をおすすめしています。
寒い冬でもどこかに潜んで、寄生する機会を彼らはうかがっているのですよ・・・!
近年は動物だけでなく人間にも恐ろしい病気をうつすこともあります。
通年予防で安心な一年を過ごしましょうヾ(*´∀`*)ノ
アッキー