パル日記

2013.09.29

わんわんドック

こんにちはSmile!獣医師の宮本です。

 

今回は、当院で行なっている検査セットの、“わんわんドック”について紹介したいと思います。

ワンちゃんたちは7歳を越えてくると、いわゆる老齢期に入ってきます。このくらいになると、

いろいろな病気の発生率が高くなりますので、私たちは、フィラリア検査の時に一緒に血液検査を

おすすめしています。元気な子達はこの検査だけをおすすめしておりますが、なんとなく調子が悪い子や

オーナーさんがより詳しい検査を希望されるときなどは“わんわんドック”をおすすめしています。

 

内容としては、、、

 

身体検査(爪切りや耳掃除等も含みます)

血液検査(全血球計算、血液生化学、電解質)

レントゲン検査(胸部、腹部)

エコー検査(心臓、腹部)

血圧測定

心電図検査              です。(お値段は21,000円ですSmile

 

基本的には、一日かけての検査になりますので、朝お預かりして、夕方お返しする形で行なっています。

検査の結果は全部院内検査となりますので、その日にお話が出来ます。

 

 

つい先日、少し調子が悪いということで、わんわんドックをすることになった子がいました。

 

 

すると、、、レントゲン検査で、お腹の中に大きなしこりが見つかりました。

rosinannte.jpg

 

そのあと、エコー検査でしこりは脾臓のものと分かり、総合的な判断の元、手術で摘出することと

なりました。

 

DSC_0292.jpg

 

 

 

 

結局、病理検査にて、脾臓では珍しい“形質細胞腫”と診断されました。おそらく腫瘍の影響か、

目が見えなくなってしまいましたが、今は抗癌剤を飲んで治療を行なっています。

これからも頑張っていこうね{#emotions_dlg.001}

 

 

 

こ のように、何か見つかる時もありますが、逆に、わんわんドックをしても、“これ”といった病気が

見つからないこともありますので、注意が必要ではあります。しかし、そのまた逆に、心臓やその他

内臓などに大きな異常が見られなかったことになるので、安心も出来るのではないかなぁと思います。

 

 

 

 

気になる方は是非気軽に聞いてみてください!

宮本