獣医師日記

眼瞼内反症は、まぶたが何らかの原因でくるっと目の方に内向きに巻いてしまう病気です。まつげやまぶたの被毛が眼に常に当たってしまうので、とても目に異物感を感じたり、充血、炎症、角膜潰瘍などを生じてしまうつらい眼の病気です。

今回の患者さんは、保護されて来られた狆ちゃん。
右下眼瞼内側に眼瞼内反があり、そのせいで生じた、肉眼でもはっきりわかる白い大きな角膜潰瘍があります。とても痛々しいです(>_<)

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内反はまぶたの炎症からなることも多いので、まずは炎症を抑える内科治療から入ったのですがやはり治らず、根治的治療とこれ以上の角膜損傷を避けるために眼瞼外反手術を行うことにしました。

※ちょっと怖い画像が出てきます!血が苦手な人はここから見ない方がいいかもです

剃毛直前の画像。眼と鼻の間の皮膚が盛り上がっているのがお分かりでしょうか?ここが内反している部位です。ここの毛がすべて角膜に当たってこすって炎症を起こしている状態でした。

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手術直前。
ピンセットでむにっとつまんでいるところが余分な下まぶたの皮膚です。ここを全部切除します。

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切除後。後は綺麗に縫い合わせます。

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傷が癒えるとこんな感じ。被毛からの刺激や損傷が無くなったので充血がほぼ無くなり、角膜もつるつるになってますヽ(^o^)丿
短頭種の魅力のひとつでもあるキラキラおめめが復活しました♡
今回は鼻ぺちゃの狆ちゃんでしたが、アレルギー体質であることが多い柴犬にも多く見かける病気です。
涙が多い、角膜炎によくなる方は逆まつげやドライアイなどの他にもこの眼瞼内反が原因である可能性があります。眼は普段からよく観察して、気になることがあれば主治医によく診てもらうことをおすすめします。

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