獣医師日記

今回は、久しぶりに本業の(?)腫瘍の手術した子のお話です。

勉強会などでお世話になってる牛の獣医さんのご紹介で来院されたチワワちゃんなのですが、
「7ヶ月前にかかりつけの先生に、手術するの無理って言われたけど、腫瘍が大きくなって、なんだかつらそうなので…..」

診ると、左腕付け根にでっかい腫瘍ができています{#emotions_dlg.112}

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体と左腕に固着した(がっちりくっついた)腫瘍なので難しい手術になりそうですし、全身状態も悪いので手術中に亡くなってしまう可能性もあります。

大きいガンなどではよくあることなのですが、ガンの炎症のせいで貧血と発熱があり、フラフラ、ぐったりしている状態なのです。

そうかと言って、手術しないままでいたらもっと悪くなるのは目に見えています。

悩んだ末、飼い主さんと話し合った結果、できるだけのことはやってみようということになり、輸血して入院させて体調をちょっとでも上向きにしてから二日後に手術することになりました。

ちなみに、腫瘍がこんだけ腕にくっついてると、腕ごと切除しないと腫瘍が完全に摘出できない可能性があるのですが、そこは手術中に判断することになりました。

さあ、手術です。

毛を刈ってみると…..デカい…..
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※ここから先は手術の画像です{#emotions_dlg.131}
血が苦手な方は画像をクリックしないで下さいm(_ _)m

今から切除します!
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青いもので巻いているのがこの子の左手です。
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肩甲骨から腫瘍を分離しています。
(左側が腫瘍、私が指で押さえているのが肩甲骨です)
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ちなみに、このあたりで出血多量でシャレにならないぐらい血圧が下がってきてしまったので、手術に入ってない先生にお願いして100cc緊急輸血していただきました{#emotions_dlg.098}
こういうとき、仲間がいるって、本当にいいですね。

さあ血圧や他のバイタルも安定したので、手術続行です。

無事、取れました{#emotions_dlg.098}左腕もなんとか温存できました♥
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それにしても、この腫瘍、この子の顔よりデカいですね….

無事退院です。
まだ傷跡が痛々しい…..
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これだけの大きさの腫瘍の場合悪性のことが多いのですが、この子の場合も悪性腫瘍(肉腫)でした。
せっかく頑張って手術乗り越えたので、もうひと頑張りしましょう!とのことで、抗がん剤を投与します。
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3週間毎に4クール抗がん剤をさせていただいて、先日やっと終了しました。
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まだまだ経過観察が必要だし、心配もしてますが、
「自宅では他の4頭(!)のチワワたちと走り回って遊べるようになりました」
という飼い主さんからのコメントを聞くと、あの時手術諦めなくてよかった…..と本当に嬉しく思います。

ふるふる


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