パル日記

2013.05.08

異物誤食に注意!

誤食は人(乳幼児)ばかりではなく、犬、ネコちゃんにも多く見られます。

人の場合、乳幼児か6歳ころまでの発生が多く、その後はほとんど見られなくなり、

年を重ねて高齢になると、飲み込む機能の低下などにより、食品(餅など)をつまらせる事故

が起こっているようです。

一方、犬、ネコちゃんの誤食は、どの年齢にも起こるようです。

 

飼い主の皆様は、犬、ネコちゃんに与えてはいけないもの(例えば、玉ねぎ、チョコレートなど、その他)

をご存知だと思います。また「異物」は、食べ物とは限りません。飼い主さんが服用中の薬、玩具、

ひも(糸)、散歩道に落ちていたフライドチキンの骨など実に様々です。

また飼い主の方が普段から注意していても、回避不可能なケースは少なくありません。

なので、一言で飼い主さんの責任、しつけの問題とは言えないようです。

いったん口の中に入った異物は、何事も無く吸収され、あるいは便と一緒に排出され、

体に悪影響なければ結果オーライ。しかし頻回嘔吐やふるえなどの症状が出ると、

ときとして緊急手術、あるいは死に至ることもあるため、私たち病院スタッフに出来ることは、

注意を促すことでしょうか・・・。

 私が今までに経験した異物の半数以上が「家族と同じ部屋」で起こっています。

なので、犬、ネコちゃんが口にしそうなものは、置き場所を工夫してくださいね。

また異物を食べることが習慣になっている場合もあるようで・・・

下の写真がその例です。

DSC_5811.jpg

 

これ全てペットボトルのキャップです。

内視鏡ですべて取り除きました。

が、慢性的に胃腸炎を起こしていたので、現在も治療中です。

これからバーベキューの季節ですが、竹串やとうもろこしの芯などにも注意してくださいね。

 

山本