パル日記

2012.06.02

気がつけば6月ですね。

初めまして、獣医師の山本と申します。宜しくお願い致します。

今年も折り返し地点の6月ですね。
飼い主の皆様、ワンチャン、猫ちゃんの予防関連はいかがでしょうか?
フィラリアシーズンは始まっています。
ぜひ、予防して下さいね!

写真の可愛いワンチャンは、柴犬のランマル君、2歳の男の子です。
DSC_3495.JPG

ランマル君は、今年3月に急性の貧血を発症しました。
病院では、元気が無く、写真のような可愛い笑顔はありませんでした。

いろんな検査をした結果、ランマル君の病気は、彼自身の免疫が関連する病気で、
自己免疫性溶血性貧血を発症していました。

ランマル君の血液は、正常の4分の1まで下がり、体はふらふらです。
ご家族も大変心配されました。

治療の結果、この笑顔~。

今も治療は続いていますが、元気に暮らしています。
ご家族の献身的な支えがあって、今があります。

この治療を始める前に、貧血の原因を調べることが獣医師の仕事です。
その1つに、マダニが関連する「バベシア症」に罹っているかどうかを調べます。
ノミやダニの予防が済んでいる場合は、バベシア症は否定できます。

ランマル君は、フィラリア予防はしていたけれど、ノミダニ予防はしていませんでした。
なので、バベシア症に罹っていないことを証明する必要がありました。
結果は、「しろ」 でした。 うーん よかったよかった。

予防は大切。
予防できたはずの病気で、動物たちを失うと、治療している私達もつらいです。
気がつけば6月ですが、まだ遅くありません。

ワンチャン、猫ちゃんは、皆さんの支えがあって健康が維持できます。
予防は飼い主さんにできる、とても重要な治療です。
さあ、今から予防しましょう!

山本