パル日記
2015.04.17
眼瞼の腫瘍
腫瘍は体のいたるところにできるものですが、お顔にできたときは、他の体の部位にできた時とは違う意味で手術が大事になってきます。
とくに目の周りにできた腫瘍を切除するときは、手術後の仕上がりが手術前と大きく違和感がないように、綺麗に仕上がるように心がけてます
今日の患者さんは、13歳のダックスちゃん。
右目の下におおきな腫瘍ができてます
きっちり切除することと、綺麗な目元になるように眼瞼を再建することが目標の手術になります。
毛を刈ってみるとこんな感じです
術後です。
なるべく左右対称になるように眼瞼を再建してます
腫瘍が大きかったので若干たれ目に、すこし右目が小さくなることが予想されます。
腫瘍は『組織球腫』でした。詳しくはこちら⇒眼瞼皮膚組織球腫
若いわんちゃんに発生が多く、7割の患者さんは3カ月以内に自然退縮することが多い腫瘍ですが、今回のようにどんどん大きくなって縮まない、割れて出血が始まったなどがあれば手術対象になります。
13歳での発生はたいへん珍しいです。
フルフル