パル日記

2016.02.01

第14回日本獣医がん学会に行ってきました(^。^)y-.。o○

先週の土日は不在でご迷惑をおかけしました。お休みをいただいて、大阪で開催されたがん学会に行ってきました。

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夜明け前に折尾駅から出発です!

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会場は見渡す限り、獣医師だらけ(゜o゜)

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今回はどちらかというと外科系の講演が多かったので、宮本先生はパルにお留守番でわたしひとりで参加です。
それぞれの施設による縦隔腫瘍の切除方法の違いや、一般口演、臨床研究などさまざまな発表がありましたが、いちばん記憶に残ったのは『腫瘍診療の落とし穴』
どんな大病院でも大学病院でも診断と治療に苦慮することはあるようで、お腹の中ほとんどいっぱいにしこりを作る黒色真菌症(カビです)、抗がん剤治療中の細菌や真菌による感染、がん治療中に全く違うほかのがんが発生してしまった子、最近CTを行う病院が増えたおかげで見つかる機会の増えた、無症状性の門脈体循環シャントを抱えている子への抗がん剤投与の難しさ、MCUP(原発不明の転移性がん)などなどの報告がありました。
MCUPは人間にもよく発生し、ヒトでは7番目に多いがんと言われているそうです。
亡くなられた後の解剖でも、70%の方でまったくがんの原発巣が見つからないらしく診断治療にたいへん苦労するようです。

 

日曜日はNYのアニマルメディカルセンターのDr.Chick Weisseによるインターベンショナル腫瘍学(難治症例に対するステントや、尿管尿道カテーテル、抗がん剤の血管カテーテルを用いた動脈内注入法)等の最新の治療法の紹介がありました。
画像は3年前に完成したアニマルメディカルセンターの手術室!
宇宙船のコックピットではありません。

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Dr.は、あくまでこの治療は根治困難ながん患者さんへの緩和治療ですよ、と念押しして講演されてました。でも、アメリカでも愛する自分の犬や猫に最後まで人生を楽しんでほしいと思うのは同じのようで、たくさんの飼い主さんがDr.のもとへ治療に来られています。

今すぐ自分のところで実現できる治療ばかりではないのですが、ステントやカテーテルを利用して重度の排尿排便困難から患者さんを救う方法として、今後取り入れていきたいと考えてます。
最後にDr.の素敵なお顔を(^o^)/

ドクターチックワイスちkk

フルフル