パル日記

2012.11.03

痛い! 骨折の巻

ワンちゃんの骨折症例です。

イタリアン・グレイハウンドのゆうた君です。
来院当初は、左前足をかばって着地できず、痛々しい様子でした。
早速、レントゲン撮影をしたところ・・・

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赤い矢印の部分が、折れていることが分かりました。
人間でいうと、手首のすぐ近くの骨折です。
治療は、外科手術による固定術を行いますが、難易度は高く、
整形外科専門の院長が執刀しました。

  難易度の高さの理由は・・・

・  イタリアン・グレイハウンドの骨は、細くて長い。

・  手首の関節から、骨折部位までの距離が、わずか数mmでした。

・  骨は斜めに折れて、その他に複数ヶ所の骨折がありました。

・  手術は成功ですが、自宅での管理が上手くいかず、再骨折ということもあります。

動物は、「治るまでじっとしてなさい。」が通じませ

しかし、完治するまでは、運動制限することは、とても重要です。
また、治療のための運動制限により、筋力の低下や、普段の生活に戻るまで、
当院ではリハビリ治療を積極的に取り入れています。

現在、ゆうた君は順調に回復し、現在は飼い主さんのおかげで経過良好です。
これが術後のレントゲン写真です。

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骨折部位は、改善傾向で、症状も両前足着地しています。

もう少しの辛抱だから、がんばってね!

  山本