パル日記

2015.08.30

筑豊・北九州地区合同症例検討会に行ってきましたヽ(^o^)丿

8月の23日の日曜日は、前田先生にお留守番をお願いして、獣医師会の症例検討会に行ってきました。
(ご来院された患者さん、獣医師ひとりの診察になってしまい、ご迷惑をおかけしました(>_<)

症例検討会はふだんあまり見ることのない、他の動物病院の先生方の症例を垣間見ることができる貴重な機会です。いろいろ勉強になります!

それではうちの先生たちの発表です。
トップバッターは宮本先生。

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『TNS(捕捉好中球症候群)のボーダーコリーの1例』です。
この患者さんで日本で5例目という大変レアな遺伝性疾患です。
詳しい病態は宮本先生がブログに書かれていましたのでどうぞそちらを読まれてください。
日本のボーダーコリーたちの10%の子がこの遺伝子を持っているといわれてます(海外でも同じくらい)
劣性遺伝(高校の生物の授業を思い出してください)ですので、お父さん犬とお母さん犬両方から一度にこの遺伝子をもらわない限りは発症しませんが、今後の発症を減らすためにも善意あるブリーダーさんの努力が望まれます。

お昼休憩をはさんで、次は柏原先生

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『無麻酔CT検査における臨床現場での有用性の検討』
体調が悪くて麻酔リスクの高い子や、高齢で麻酔はちょっと…..悩む子たちのためのCT撮影法検討です。
もちろん、麻酔をかけて撮影した方がキレイな画像が撮れるのですが、上記のような場合、麻酔なしでやってみよう!とチャレンジしてみた結果です。
大事なのは患者さんの見極め。
撮影中に激しく動いてしまうと画像がブレて診断できなくなりますので、女子の看護師さんがひとりで抱っこした状態で大人しく診察させてくれるようなワンちゃん、猫ちゃんが向いています。

後半の整形外科の部門で二宮先生の発表です。

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『椎間板ヘルニアに対するミニマムヘミラミネクトミー』
脊椎に最小限の負担しかかけずに行う術式です。
この術式だと、術後の脊椎が以前の術式よりも安定しているので早期にリハビリを開始できるという利点があります。
術後の皮膚の傷はみな同じように見えますが、その下の見えないところで患者さんを少しでも早く治すための努力が行われているのです。

フルサワは軟部外科だったせいか最後の方でした(;一_一)
『雄猫の尿道再建』

最近ブログで紹介させていただいた尿道皮膚ろうや会陰尿道ろう、他です。
尿道が詰まってしまってにっちもさっちもいかなくなってもなんとかします!という発表でした
(^。^)y-.。o○

フルフル